モバイルSuicaとモバイルPASMOを比較してみました

生活

はじめに

モバイルPASMOがiPhoneで使えるようになったというニュースがありました。モバイルSuicaを使用している人は関心が薄いかもしれませんが、実は使えなかったんです。
ついにモバイルPASMOもiPhoneで使えるようになったとなると、モバイルSuicaとの違いがイマイチ分からなくなってきてしまったのでこれを機に比較してみようと思います。

内容的にモバイルは関係なく、単にSuicaとPASMOの比較になっている部分も多いですが、同様にモバイルにも言えることですのでそう思って読んでいただけると嬉しいです。

モバイルSuicaとモバイルPASMOは使い勝手に違いはある?

実際どう違うのかと言われても、ペンギンがいるかいないかくらいしか思いつかないですよね。
それも重要ですが、今回は他の観点でも比較してみようと思います。

使用できる携帯端末

これははじめに書いた通り、モバイルPASMOの方はiPhoneで使えなかったのですが、使えるようになりました。そのため使用できる携帯端末での差はないと言えます。

モバイルPASMOがApple Payに対応したため使えるようになった

定期購入時のルール

Suicaの場合

Suicaは公式サイトにて、乗車駅・降車駅共にJRでない場合は購入できないとなっています。
経由駅にJRの駅があっても購入できないということになります。

Suica定期購入ルール

PASMOの場合

PASMOは、乗車駅がPASMO取扱駅でなければ購入できない。ただし、降車駅がPASMO取扱駅であれば購入できる場合があるとなっています。これは一見するとSuicaよりも制限があるように思えますが、降車駅で定期購入できるので、実質的にはSuicaと同じような仕組みのルールとなります。

つまりSuicaはJRの駅で購入する、PASMOは地下鉄・私鉄の駅で購入するということ以外には定期購入時のルールにSuicaと PASMOで差はないということになります。

上のパターンに当てはまらなければ、Suicaの駅とPASMOの駅をまたがるような経路での定期購入もできる

新幹線との接続

SuicaはスマートE Xに登録することができますが、PASMOではできません。
新幹線を利用する際にスマートEXを利用すると、在来線の改札を通ってそのまま新幹線の改札を通ることができるので、新幹線に乗っている感覚がないほど非常にスムーズです。そのため、それが利用できるかできないかは大きなポイントだと思います。
ただし、2021年春からPASMOもスマートEXに対応予定と公式サイトに記載されています。 新幹線への接続については、現時点ではSuicaとPASMOに差がありますが、2021年春以降には差がなくなると言えます。

使い勝手にはあまり差がなさそうですね。次はポイントについてみてみましょう。

モバイルSuicaはモバイルPASMOよりポイントで有利

交通系ICカード利用でのポイントも広く流通してきています。ポイントについて差があるのか気になるところかと思いますので、比較してみましょう。

Suicaの場合

SuicaではJREポイントが貯まります。1ポイント=1円として使用でき、鉄道利用で50円ごとに1ポイント(モバイルSuicaの場合)で還元率は2%となります。通常乗車賃、新幹線利用、定期購入、グリーン券購入でもポイントが貯まるので、これらの利用率が高い人は貯まりやすそうです。また、JREポイント加盟店での買い物利用で200円か100円ごとに1ポイント貯まるので還元率は0.5%〜1%になります。

Suicaポイントイメージ図

100円か200円かは利用店舗によるようで、店舗毎にポイントキャンペーンもあり、うまく活用すれば効率よくポイントを貯められそうです。

鉄道利用でもお買い物でも両方ポイントが貯まる

主なJRE加盟店
・アトレ
・シャポー
・エキュート

PASMOの場合

PASMOではメトポがたまります。1ポイント=1円として使用でき、鉄道利用で1日3ポイント貯まります。さらにボーナスポイントとして、土日祝日+4ポイント、月10回利用ごとに10ポイントが貯まるシステムになっています。
最大で月155ポイント(10pt×3+4pt×8+3pt×31)貯められるということになります。

PASMOポイントイメージ図

お買い物をしてもポイントが貯まらない

モバイルSuicaとモバイルPASMOの違いをまとめると・・・

内容をまとめると次のようになります。

・使用できる携帯端末に差はない(なくなった)
・定期購入時のルールに差はない
・新幹線への接続はSuicaの方がしやすいが将来的に差がなくなる ※2021年春以降
・ポイントが貯まりやすいのはSuica

ポイントがSuicaとPASMOの大きな違いということになりそうです。
かと言って、通勤・通学ルートの都合で定期券がSuicaになるかPASMOになるかは決まってしまうため、自由にどちらかを選ぶというものではないかも知れません。
ただ、定期券がPASMOになるという人も、通常のSuicaも持っておけばPASMOは定期券、Suicaは新幹線・JRのグリーン車・買い物シーンで利用するなど使い分けることでポイントを貯めるのも良いかと思います。

おわりに

モバイルSuicaとモバイルPASMOの違いが分かってすっきりしました。JREポイントの存在がそのまま双方の差につながりましたね。これを見越してJREポイントを導入したのかも知れません。

ところで、今はなんでもポイントの貯まる世の中になってきました。最近はポイントが貯まりやすくなっているので、全然貯まらないからとポイントを捨てていた人も活用するようになっているのではないでしょうか。ポイントに囚われるのも嫌ですが、もらえる機会は逃さず有効に活用したいですね。

そのうちポイントとお金の境目がなくなっていくかも知れません。もしそうなったらお財布を持たない世界になってなんだか寂しい気もしますが、結構便利になりそうです。
早く手ぶらで買い物がしたいです。

それではまた。

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