知らないと損する先延ばし癖の直し方

ビジネス

はじめに

やらなければいけない、絶対やった方が良いと分かっていても、ついつい先延ばししてしまうことってありますよね。
例えば・・・

・ダイエット
・夏休みの宿題
・筋トレ
・早起き
・保険の見直し
・使わないクレジットカードの解約
 ・・・etc

先延ばしのよくないところは、やろうとしていたことが終わらないだけでなく「また先延ばしにしてしまった」とか「自分はダメな人間だ」と自分を責めてしまうことにもあります。
先延ばしはタスク管理的にも、精神衛生上も良くありません。何とか先延ばし癖を直したいですよね。先延ばししてしまう理由を知ることで解決につなげていきましょう。

先延ばし癖の原因は?

先延ばししてしまう理由、それは「現在バイアス」というものが原因です。

現在バイアス
計画はできるのにいざやる時になると今の楽しみを優先して先延ばししてしまうような行動。


「明日から本気出す」というセリフは現在バイアスの象徴ではないでしょうか。
どうしてこのようなことが起こるかというと、人には遠い将来にある価値よりも近くにある価値の方が大きく見えてしまう性質があるためだと言われています。

現在バイアスのイメージ図

ダイエットのことを例にとると、今日食べるスイーツが大きな価値として見えてしまい「ダイエットを達成している自分」という大きな価値が見えなくなってしまうという現象が起こります。そのため、ダイエットをしなければならないことは頭で分かっていても、誘惑に負けて先延ばしにしてしまうというわけです。

人間の性質が問題なら、もうどうすることもできないのでしょうか。

そんなことはありません。
現在バイアスが問題だと分かっていれば、対処方法があります。

どうすれば先延ばし癖が治るのか?

現在バイアスへの対処方法としては以下の方法が挙げられます。

■ 罰則を設ける
■ 先延ばしに障害を設ける
■ 誰かに宣言する
■ 目先の小さなアクションに落とし込む

順に説明していきます。

罰則を設ける

まずは、罰則を設ける方法から紹介したいと思います。真っ先に思いつく方法としては、できなかったときに罰金を払うことが挙げられます。

罰則を逃れることができると意味がないので、自動的に罰則が働くようにしておくことが肝心です。誰かに罰金を渡しておいて、達成できたら返してもらえるようにしておくなど罰則が確実に機能するようにしておきましょう。

また、罰金を払えばいいやと思ってしまうと達成する気がなくなってしまうので、軽すぎては意味がありません。そう思って重い罰にしすぎると、できない時のことを恐れるあまり先延ばしを解決すること自体をやめる可能性があります。絶妙な罰を設けないといけないのが難しいところです。

その罰金があれば何ができるかを基準に金額を考えると決めやすい。

先延ばしに障害を設ける

次は、先延ばしに障害を設ける方法です。どういうことかというと、先延ばしすることの方が面倒な状況を作っておくということです。

宿題を例に挙げてみましょう。宿題があるのについつい漫画を読んだりゲームをしたりしてしまう場合は、ゲームや漫画を金庫に入れて鍵をかけてしまいます。鍵を近くに置かないようにするとなお良いでしょう。ついつい手を伸ばそうとしても、鍵を取りに行った上で金庫の鍵を開けないといけない手間があるので、目の前の宿題をした方が面倒ではないという状況になります。

私が個人的にお勧めしている方法は、漫画は思い切って全て売ってしまい、どうしても読みたい漫画だけTSUTAYAで借りるというやり方です。わざわざ借りに行かなければいけない。借りたら返さなければいけないということがハードルとなって作業に集中できると思います。

いかに自分にとって面倒にするかが重要。

誰かに宣言する

次は、誰かに宣言するという方法です。

SNSで宣言する形でも良いですし、友人や家族に宣言しておくのも良いと思います。そうすることで、達成できなかった場合は、その事実が宣言した人に知られることになり、意思の弱い人だと思われたくないという意識が働き先延ばししなくなります。達成できたら賞賛してもらえるのも嬉しいですね。

この方法は、罰則を設ける方法とも相性が良いですので組み合わせるのも効果的だと思います。

尊敬されたい人や一緒に頑張っている人に宣言すると効果的。

目先の小さなアクションに落とし込む

最後に、目先の小さなアクションに落とし込む方法について説明します。

先延ばししてしまう理由として、やることが抽象的でフワッとしていることが挙げられます。またダイエットの例で申し訳ないのですが「痩せる」というのは明確なようでいて、実は目標として大きすぎてフワッとしています。例えば、「今日は歩いて駅まで行く」や「今日のランチはサラダにする」のように痩せるために今日何をするのか、今どうするのかという小さなアクションを考えます。

そうすることで今日はいいや・・・と先延ばしすることを防ぐことができます。

目先のやることをなるべく具体的にするほどイメージが湧く。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
これを読んだあなたは、先延ばしと戦うための武器を手に入れました。明日から憎き先延ばし癖と立ち向かって行きましょう。

先延ばし癖に立ち向かうイメージ図

この記事で書いた現在バイアスについては、以下の本を参考にしました。

思わず「あるある」と思えるような人の性質についてたくさん書いてあるので読んでいて面白いです。
現在バイアス以外のバイアスやその対策についても記載されていますし、バイアスを活用して人に行動を促す方法についても記載されていますのでとても勉強になります。

興味がある方は是非読んでみてください。

それではまた。

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